鎌倉材木座・由比ヶ浜

津波からの逃げ地図WS
経緯と目的
  • 東日本大震災の被害地ではないところで行った最初の逃げ地図WSである。
  • WSに先立って主催者である地元のまちづくり団体「ひとまち鎌倉ネットワーク」の代表がまず日建設計に出向いてボランティアチームの羽鳥氏から逃げ地図のレクチャーを受けた。
  • これを「ひとまち」のメンバーに伝えて準備を行った。
  • 現地の特徴は、
  1. 津波被害の可能性が高い地域柄もあり、既に地元の町内会にて避難訓練や地域防災力向上に興味があった。
  2. 古くから住まわれている方が多い為、強固な地域コミュニティが形成されている。
  3. 地形が急傾斜な部分が多く、簡単な整備により避難時間の短縮が図り易い。
  • 特徴として、地元住民の積極性が地域防災力を向上させた『住民自らによる地域防災力向上』WS事例といえる。
方法と内容
  • 地図は「ひとまち」のメンバーが持っていた鎌倉市の地図画像データを大型プリンターで出力した。
  • 当日はまず最初に羽鳥氏がプロジェクターで逃げ地図の作成方法を解説した。
  • そのあと参加者は6〜7名の班に分かれ、班ごとに日建設計ボランティアチームのメンバーがファシリテーターとしてついた。材木座は町内に高台があるのでそこに至るルートのいくつかを避難目標として設定した。
  • 一方、津波避難ビルは避難目標としなかった。
  • また、町内を流れる滑川にかかる橋は損壊する前提とした。
  • 作業は最初はとまどっていた参加者も手を動かすうちにしだいに要領を飲み込んで、途中から話し合いながらたいへん熱心に取り組んでいた。
  • 作業終了後、それぞれの班の発表と羽鳥氏による講評が行われた。
成果と課題
  • この日の成果物は日建設計に持ち帰ったあと、想定を変更して作成した津波避難施設がある場合の逃げ地図と比較検討が行われたり、鎌倉市内の他地域に紹介されたりするなど、当市におけるその後の逃げ地図の普及に大きな役割を果たすことになった。
  • WS参加者の自邸が避難場所まで相当時間かかることが判明。
  • ⇒後日、避難経路を短縮する実践的な取り組みを実施した。
  • このWSを通して、地元住民に以下のことを伝えることが出来た。
  1. 実際に置かれている状況の把握
  2. 有効的な避難経路
  3. 小さな取組から出来る地域貢献(近道の提案)
基本情報
  • 実施日:2012年8月26日
  • WS開催エリア:鎌倉 材木座及び由比ヶ浜
  • 人数:約30人程度(6~7人4~5チーム編成)

説明を聞く地元住民の方々

地域防災への意識の高さを伺えるポスター

WS風景

隣地の許可を得て梯子を設置した地元住民
山道を乗り越えると避難場所への近道に成る為、道の整備実施